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屋久杉工芸品の新しい形

日本の美しい伝統と歴史を象徴する「屋久杉工芸」が、今、保護と共有のために新たな舞台に立とうとしています。 私たちの屋久杉プロジェクト「世界遺産に触(さわ)れる」では、企業様のイベントや展示において貴重な「屋久杉 龍」を提供させていただく計画を進めています。 2019年に伐採・競りが全面禁止になり、入手不可能な日本最長寿樹木「屋久杉」を、一人でも多くの方に触れて頂く経験を通じて、 屋久杉の歴史や「本物」の素晴らしさを体験して頂き、未来に遺産を紡いでいくことを目的にしています。

世界遺産、屋久杉とは

スギは500年余りが平均的な寿命とされていますが、屋久杉の樹齢は1000年を超えるものを指します。屋久杉が木材として使用されたのは1560年頃。1587年に豊臣秀吉が大阪城築城の為に伐採などが有名な話として残っています。「厄過ぎ」とも呼ばれ、「長寿」「繁栄」、ご神木として崇められていることから「開運」「浄化」の象徴とされ珍重されてきた歴史があります。

1993年、屋久島が日本初の世界遺産に認定されたと同意に伐採が禁止、競り自体も禁止となり、今では新たに入手不可能な貴重な樹木となりました。

文化と伝統の喪失

一方で、昔ながらの日本の文化や伝統が失われつつあります。屋久杉もまたその例外ではありません。新しいものが重視され、古くからのものや伝統的なものが見過ごされ、その希少性や価値が軽視されがちになっています。またその価値を理解している海外への流出も懸念されています。このような状況が進んでいる中で、近い将来、日本では触れることができない世界遺産になる可能性が高まっています。

日本の伝統や文化が失われる中で、関東で唯一の屋久杉工房の智田樹行氏も77歳とご高齢で事業を終了に向けて進んでいます。そこで、屋久杉工芸愛好家や、20代の若手クリエイター等の賛同者たちが集い、今こそ日本の宝を守るべく、屋久杉プロジェクトの立ち上げとなりました。このプロジェクトを通して、文化と自然を大切にする企業様と協力し、屋久島の工芸家の方々との連携を強め、屋久杉の素晴らしさを多くの人に知ってもらい、未来への贈り物としてと共に築いていきましょう。

「世界遺産にさわれる」の立ち上げ

屋久杉工房の智田氏は、30年程前に手に入れた樹齢2000年(推定)の1トンを超える大きさの「土埋木(江戸時代に伐採され、林内に放置された幹や根株)」を、工房のご神木として、また未来への贈り物として加工せず大切に保管してきました。その屋久杉には2つの龍が宿った縁起のいい形をしていたため、2024年の「木の龍」の年に、たくさんの方に直に触って頂き、屋久杉のパワーを感じて頂きたい、とこの度プロジェクトの象徴「屋久杉龍」となりました。

屋久杉は「さわる」ことで、木が輝く、と言われています。普通の杉の6倍以上の樹脂を含むため、さわったり、磨いたりすることで艶が増すことから、屋久杉の最大の魅力は「さわって育てる」ことだと、智田氏は熱く語ります。

屋久杉龍は、原木のままの状態なので、これからたくさんの方に触ってもらうことで、「さわれる世界遺産」として屋久杉の魅力を体験して頂き、「長寿」「開運」等、自然のパワーを共有すると共に、日本の大切な宝物として、1000年先にも残していけることを目指します。

主なプロジェクト活動

1.企業様のイベントや展示で「屋久杉龍」をご活用

  • 参加者に日本の伝統と美を感じていただけるだけでなく、ご協力いただいた企業様のサステナブルな取り組みや姿勢等、社会的な関与と貢献のアピールにご利用頂けます。屋久杉の魅力を多くの人に広めることで、未来への継承に一役買っていただく絶好の機会と捉えて頂けましたら幸いです。
  • 貸し出し費は、プロジェクト応援費として、広告宣伝、運営・活動費として、屋久杉認知向上のために使用させて頂きます。

2.屋久杉工芸を盛り立てる展示、イベントの実施

  • 屋久杉龍をさわって頂けることを目的として、屋久杉工芸家と若手クリエイターとの共同制作の展示やイベント等の実施を目指し、クラウドファンディングに挑戦する予定です。個人の多くの方にも、日本の宝「屋久杉工芸」を応援していただけるよう努めます。

屋久杉工房

関東最大級の屋久杉工芸の加工・直販を含む総合展示場。

東京都杉並区永福3-34-14 ヒガキビル1階

代表:智田樹行

営業時間:11時~19時 

定休日:火曜日・水曜日

※屋久杉プロジェクト事務局は屋久杉工房内です